菊間瓦 鬼師
菊間瓦「錦松工房」
9代目鬼師 光野 錦松 氏
愛媛県伝統的特産品に指定(昭和五五年)されている燻(いぶし)瓦で名高い「菊間瓦」は、鎌倉時代(一一八五~一三三三)の弘安年間(一二七八~八八)、伊予の豪族・河野氏の支配時代に始まったといわれる。
七〇〇数十年の歴史である。
近世(江戸時代)の初期、加藤嘉明の松前城、松山城築城に際しては、御用瓦として納めたという。
生産地は当時の野間郡浜村(現・今治市菊間町)の海岸沿いに集積していた。
松山藩の瓦製造業者全体が五三の頃、その半分の二六を浜村が占めていた。
今回登場願う錦松工房九代目の光野錦松(本名幸士)氏は、その菊間町に在って、一般の瓦製造とは違う「鬼瓦」制作を世襲で継承した人物だ。
瓦の製作手法が時代と共に大きく進歩する中、鬼瓦は往時と変わらない鬼師の手作業で制作される。
鬼師は、元禄年間(一六八八~一七〇四)に誕生したといわれ、錦松工房の創業もほぼ同時期とみられる。
三世紀に及ぶ歴史と伝統を背負い九代目を務める錦松氏に、九代目の自負や業界の今と将来展望などをインタビューしました。
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2016年12月23日 菊間瓦 鬼師 はコメントを受け付けていません | トラックバックURL |
カテゴリ: 今治市
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